自分の子どもに対する親のレール

中日新聞の5月8日(月)ロストチャイルド第3部勉強、親のレールきしむ心

親が敷いたレールを走ってきた。

認めてもらいたくて、机に向かった。

でも、いくら頑張っても『努力が足りない』と怒られる。

テストの結果を両親に責められ、初めて反抗した。

『僕は操り人形じゃない』

父親にひっぱたかれ、家を飛び出した。

男子生徒の両親は、ともに教員。

成績優秀な一人息子の将来に期待を寄せる。

親が最も大切だという学歴がなくても、社会に認められ、お金を稼いでいる人たちがいると気づいた。

親の言いなりの自分でいいのか?

迷いは成績に表れ期末テストで点数が下がり隠した答案が親に見つかり5時間以上も責められ我慢ができなくなり家出した。

テストで学年二位や絵画コンクールで銀賞だと父親に叱られる。

『なぜ一番になれないのか、今の自分に何が足りないのかを考えろって』

精一杯の結果を出したと思っても、次々に高いハードルが課せられる。

男子生徒はその重圧を百メートル走にたとえて、『9秒台で走れないのは努力が足りない。と言われているようだった。』と説明した。

生徒の話しを聞いた男性は、『大きすぎる期待に苦しんでいる』と感じ、父親に伝えると、即座に反論された。

『頑張らせるのは本人のため。医者や弁護士、大手銀行や商社で活躍したいと思った時に努力しても手遅れ。今は嫌でも、後で必ず親に感謝する時が来る』

でも、男子生徒は『愛情も、感謝もない。憎しみだけ』

親子の気持ちは重なり合わない。

親に反抗したことを、男子生徒は『感情に任せて動いてしまった』と悔やむが、反省ではない。

隠しておきたかった本心の一部を見せてしまったからだ。

男子生徒には、親が望む道を進むと見せかけ、ゴール目前で全く別の進路を選ぶという秘めた計画がある。

喜ばせておいて、最後で落とす。最も効果的なタイミングで、親の価値観を砕く。

淡々と語る姿に男性は危うさを感じたという。

男子生徒は、将来、ぼろぼろの古民家を再生させ、その過程を動画で配信したいと打ち明けた。

『価値のないものに新たな価値を与えて、生まれ変わらせたい。』

それも、親には言わない。

否定されるだけだから。

今はただ、耐えることでやり過ごす。

このような、自分を考えている子ども、どう思いますか?

私たち親は、子どもの将来のためといって、子どもの考えを聞かずにただ押し付けていないでしょうか?

考えさせていただきました。
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20235월 8일 -